故鈴木さん（元幹事長）を悼む：第8代会長池上康弘（高10回）

令和4年4月にお亡くなりになられた元幹事長の鈴木一大さん（高10回）の同期2名の方からの追悼文を掲載させていただきました。

今春、永く東京香陵同窓会組織の中心となって貢献されてきた鈴木一大さんの訃報が突然に届き大きな衝撃を受けた。当会発足25年経過の1994年に副幹事長に就任され、16年間務めた後に幹事長を３年と、実に19年の間、幹部として当会の活動を支え指導してこられた彼は、当会の運営に長く関わってこられただけでなく、我ら高10回生の中心的な人物として同期会の継続には絶対欠かせない役割をも果たしてくれていたからなのだ。

彼は、大学卒業後30歳を迎える頃、勤めていた会社を離れ、自らの会社を設立、今日まで成長発展させてきた。その進取の気性と勇気、事業家としての力量には敬服せざるを得ない。驚くべきことは、既に高校時代には将来自分で会社を興したいと考えていて、さらに「その道を拓くために大学を選考したのだ」と言っていたことだ。

思えば私は、高校入学時から卒業後までも本当に長い間、彼にずっと面倒を見てもらってきたような気がする。当時彼から応援団に誘われたお陰で、引っ込み型の性格から転換できたことに大いに感謝していたので、後に、当会の役員就任を要請された時には、恩返ししたいという思いで即座にお受けした。

今頃彼は、多くの先達や仲間たちに天国で大歓迎を受けておられることと思うが、どんな「一大ワールド」を作っておられるか再会するのが楽しみでもある。
一大さん貴方は、残された会社や同窓会組織などを継承してゆく多くの人々の為に貴重な種を蒔いてこられましたね。何一つ思い残すことなく安らかにお休みくださるよう念じ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌

2022年10月