第34回総会の思い出:浅井俊克(高21回)

 2002年6月21日、第34回東京香陵同窓会総会のステージに、私は中華服に中華帽をかぶり、左手に大きな皿、右手に長い棒を持って立っていました。準備してきた中国の民族音楽を会場に流してもらい、「我的名字是浅井」(私は浅井と申します)、続いて

「从现在打开的菜」(これから皿を回します)との口上を発しました。

 その1年ほど前、私は高21回の学年幹事となり、新しいことを企画してはどうかと提案しました。その結果、自分が皿回しをすることになったのでした。

 なぜ、同窓会で皿回し?私は1966年の入学です。その前後5~10年の方は思い出されるかもしれません。高校に入ってすぐ、おかしな遊びがはやり出しました。座布団回しです。これは後から調べ分かったことですが、沼津第五中学や大岡中学出身の人たちが持ち込んだもののようです。教室から教室へ座布団を回しながら移動する者もいました。また、右手と左手の両方で同時に回せる者もいました。私も3か月ほどかけて座布団が回せるようになりました。

 さて、私が社会人になった頃、職場では、伊豆や山梨方面に毎年一泊二日で部内旅行をしていました。新人は何か余興をしなければなりません。そこで座布団回しをしました。翌年の部内旅行、また同じ座布団回しだけでは芸がありません。この時、初めて棒を使って、皿回しにチャレンジしました。その棒の長さはだんだん長くなり、腕の長さから限界である、現在の150cmに至りました。

 さぁ、400名の大会場での皿回しは初めてです。少しでも見栄えがするようにと、合羽橋商店街まで出かけ、直径40cmほどの皿を購入してきました。また、中国人の友人に中国語の口上を教えてもらい、本番に臨みました。

 座布団回しに話を戻しましょう。大学の同窓会で皿回しをしたことがあります。その時に「私も高校時代に座布団回しをした」という人がいました。長野高校や松本深志高校出身者でした。また、2年位前だったか、NHKのあさイチに出演していた小椋佳さんも、何と東京の上野高校時代(1962年卒)に座布団回しをしていた、というのです。

この座布団回し、意外と広域に普及した伝統遊戯であったようです。

絵・中畝常雄(高21回、日本画家)

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