同窓会活動に感謝して♫: 西村紀美子(高11回)

♪嗚呼昧爽の星の影 函嶺赤く燃ゆる時

毎年6月第一金曜日の夜、都内のホテルで大声を出して歌います。その時こそみんなの心が一つになった瞬間です。

1956年、私たちは東高に入学しました。先ず新入生達は校庭に集められ、上級生の男子応援団員に囲まれながら、「これって、どう言う意味??」「さぁわかんない」と友らと会話しつつ、校歌や応援歌を沢山と暗唱させられました。その頃の香陵の地には、かなり古くなった木造校舎が建っていました。

高二になると、修学旅行に代わって、石内吉見先生らとともに、志賀高原教室へ行きました。

①クラス単位でなく班で終日行動する。
②2千メートル級の山に一つは登ること。

以上は生徒たちに課せられたテーマでしたが、その年の7月は梅雨明けが遅く、連日の冷雨とインフルエンザが蔓延していて、全員が疲労困憊の有様でした。引率の先生方や長野市の日赤病院のお世話になり、ようよう帰沼。しかし、かえってその事が私たちの友情を深め団結力を高め、後に大成功だった!と総括しました。それ以後は、高一は海浜教室に高二は高原教室が恒例となったと聞きます。私たちは、その第一期生なのです。(自慢)

60歳になり、還暦同期会で「思い出の志賀」へ行きました。その日は素晴らしい快晴に! 霧の中を濡れながら助け合いつつも登ったあの横手山は、ロープウェイが完備され山頂からの大パノラマに言葉がありませんでした。

私たち同期は、幹事の長谷川節様のご尽力で東京香陵同窓会・総会への出席者も多いようです。高二の時の苦しい経験の賜物でしょうか。私も30年位は続けて総会に出席していますが、当時の初恋の男子にも会うことができました。沼津を離れていてもこの東京の地で富士山、愛鷹山を仰ぐ郷土の匂いを感じつつ、先輩後輩の分け隔てなく声を張り上げ校歌斉唱する時こそ万感の思いです。お世話くださる各学年幹事の皆様方に感謝しつつ、今年も6月の東京で会いましょう。

♪欣求の腕かざしつつ、高歌わずや栄えの歌、高歌わずや栄えの歌!

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